投資

社債ETFのハイイールド債権はHYGとJNKのどっちを買うべき?

投稿日:2021年8月21日 更新日:

・株取引を始めたばかりの人

・ETFに投資をしている人

・社債ETFに投資を考えている人


これらの人に向けて,この記事は書いています。

まず結論ですが,筆者は,JNKの購入をオススメします。

筆者は,今年から海外ETFや個別株に投資を開始しました。

海外ETFでは,株式,国債,社債,商品など様々ありますが,筆者はすべてに分散投資しています。

分散投資をする理由は,「損をしないこと」を筆者が株をする上で心掛けているからです。

現在,米国株は急激に上昇しており,非常に調子がいいです。
ただし,長期的に考えた時に,現在調子のいい米国株が暴落するときは必ず来ます。

実際に,リーマンショックやコロナウイルスの時は株価が数十%下落しています。
筆者は,このような恐怖に備えて多くの銘柄に分散投資をしています。

そこで,今回は,社債ETFのハイイールド債について紹介します。

皆さんの投資に役立つことを願っております。

Let’s invest!!


1. 社債ETFとは

そもそも社債とは,企業が資金調達のために発行する債券のことです。この債券は投資家からのお金と引き換えに発行されます。

基本的に,社債は企業の「負債(借金)」なります。ですので企業は,返済義務があります。

社債を購入するメリットとしては,以下の3つがあります。

①利息が高い。

銀行の定期預金は0.01%ですが,社債の利息は100倍の1%を超えます!!

②値動きが小さい。


そこで,社債ETF(上場投資信託)とは,複数の企業の社債を分散して投資できる投資商品になります。

社債ETFを購入するメリットは以下の3つです。

①少額から購入できる。

これはETFのメリットですが,一株当たり1万円から数万円で購入することができます。

②分配金がもらえる。

社債ETFでは,毎月分配金がもらえる銘柄があります。

この記事で紹介するHYGとJNKも毎月分配金がもらえます。

③分散投資ができる。

複数の企業の社債に分散して投資ができるのは,リスクヘッジとして大切です。


2. HYGとは

HYGとは,Markit iBoxx米ドル建てリキッド ハイイールド指数に連動した投資成果を目指すETFです。

ハイイールドなので高利回りで運用できます。その分リスクもあります。
ハイリスクハイリターンですね。

ただし,株式よりもリスクは小さいです。


Markit iBoxx米ドル建てリキッド ハイイールドインデックスは,消費者サービスを中心に、石油・ガス、金融、産業の企業に投資しています。

HYGの主な情報を表にまとめました(2021/08現在)。詳細は,iシェアーズのサイトをご覧ください。

総資産取引高年初来(トータルリターン)保有銘柄数経費率
約196億ドル約1,600万ドル2.75%1,329銘柄0.48%


また,下図のように,HYGの資産構成は景気循環消費,通信,非景気循環消費,エネルギーの銘柄で全体の約65%を占めていることがわかります。
詳細は,iシェアーズのサイトをご覧ください。

★用語解説

景気循環消費:景気動向によって、業績が大きく変動する銘柄のこと。
鉄鋼、化学、紙パルプなどの産業や工作機械などの設備投資関連などの銘柄が該当。

非景気循環消費:ディフェンシブブ株とも呼ばれ,景気に関係ない銘柄のこと。
生活必需品やヘルスケアなどの銘柄が該当。


さらに,保有銘柄の信用格付け別は以下になります。
HYGが保有している銘柄は,BBランクが半分以上の約55%を占めています。


3. JNKとは

JNKとは,ルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド・ベリー・リキッド指数の値動きに、経費控除前ベースで概ね連動する投資成果を目指すETFです。

JNKもHYGと同様に,ハイイールド社債ETFで高利回りで運用できます。

JNKの主な情報を表にまとめました(2021/08現在)。詳細は,SSGAのサイトをご覧ください。

総資産出来高年初来(トータルリターン)保有銘柄数経費率
約90億ドル約570万ドル2.54%1,275銘柄0.40%

また,下図のように,JNKの資産構成は景気循環消費,通信,非景気循環消費,エネルギーの銘柄で全体の約65%を占めていることがわかります。これはHYGとほぼ同じ構成です。

詳細は,SSGAのサイトをご覧ください。

さらに,保有銘柄の信用格付け別は以下になります。
JNKが保有している銘柄は,BBランクが半分以上の約50%を占めています。


4. HYGとJNKのどっちを買うべき?

HYGとJNKを比較していきましょう。

まずは,主要情報ですね。

表のように,総資産,出来高はHYGの方が高いことからいつでも売買できる安心感があります。

たいして,経費率はJNKの方が低いです。

銘柄総資産出来高経費率
HYG約196億ドル約1,600万ドル0.48%
JNK約90億ドル約570万ドル0.40%

簡単にまとめると,総資産・出来高ならHYG,経費率ならJNKとなります。

ただし,JNKも総資産・出来高ともに低いわけではないので,問題なく売買できると思います。

筆者は,経費率をできるだけ低くすることをルールとしているので,主要情報ではHYGよりJNKの方が優位だと思います。


次に,チャートの比較です。
過去5年間のチャートの比較になりますが,ほぼ同じように動いているので優劣つけがたいですね。

つづいて,過去の利回り率の比較です。

表のように,過去5年間はJNKの方が少し優位となっています。
詳細は,iシェアーズのサイト(HYG)とSSGAのサイト(JNK)をご覧ください。

銘柄1年3年5年10年
HYG8.27%5.88%5.79%5.37%
JNK8.87%6.13%5.97%5.13%

以上から,HYGよりもJNKを買うべきだと考えています。

5. まとめ

いかがだったでしょうか。

この記事では,社債ETFについて~HYG,JNKの比較を解説してきました。

まとめると,以下になります。

総資産・出来高:HYGが優位

経費率:JNKが優位

チャート:同程度

利回り率:JNKが優位


以上から,総合的に判断してJNKを買うことをオススメします。



この記事が,皆さんの投資生活に役立てば幸いです。

/namihei

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