就職・転職

[公開] メーカー技術職の入社1年目から2年目であがる月給はたったの〇〇円!?

投稿日:2021年8月16日 更新日:

・将来,メーカー技術職への就職・転職を考えている。

・実際,メーカーの技術職の給料は1年でどのくらいだろう。

・メーカー技術職の給料UPは平均より上?下?


こちらの記事は,このような方に向けて書いています。

筆者は,関西のメーカーで技術職として働いています。
現在の会社には新卒で入社し,今年で勤続3年目になります。

早速ですが,皆さんに質問です。

「皆さんの働いている(働きたい)会社で,2年目にどのくらい年収があがるか知っていますか?」

ほとんどの方は,わかっていないのではないでしょうか?

筆者も2年目の4月の給料が出るまでは,どのくらい給料があがるのかを知りませんでした。

筆者の就活時を振り返って,就活時に志望会社の年収の上がり幅を気にしておくべきだったなと思います。

これは,初任給は多いけど,昇給しにくい会社の場合があるからです。

新卒1年目の年収は,四季報記載の初任給を見れば推定できると思います。
しかし,2年目以降の年収の推定は,業界や会社によるので,推定が難しいですよね。

ですので今回は,筆者の1年目から2年目までの上がり具合をシェアして,皆さんの就活や転職活動の一助となれば幸いです。


1. 入社1年目の平均年収

入社1年目の平均年収は以下の表の通りです。大学院卒で約350万円,大学卒で約305万という結果でした。
(注)この結果には,残業代が含まれていません。

①初任給は,厚生労働省算出の「令和元年賃金構造基本統計調査結果(初任給)の概況:1 学歴別にみた初任給」を引用しています。

②夏のボーナスは,ほとんどの企業で満額はもらえないと思います。筆者の友達やネットの情報から0.5ヶ月分が平均と推定し,計算しています。

一方,③冬のボーナスは,多くの企業で満額支給になります。ボーナスの支給額は企業により異なりますが,平均的に4か月ということで,③は2か月分としています。

学歴①月給(初任給)[万円]②ボーナス(夏)[万円]
(0.5ヶ月分)
③ボーナス(冬)[万円]
(2か月分)
④年収[万円]
(=①×12+②+③)
大学院卒23.8911.9647.78346.42
大学卒21.0210.5142.04304.79




2. 入社2年目の平均年収

入社2年目の平均年収は以下の表の通りです。大学院卒で約390万円,大学卒で約340万という結果でした。
(注)この計算には,残業代を加味していません。

①2年目の月給は,1年目の月給をベースに算出しています。

算出方法は,厚生労働省算出の「賃金引上げ等の実態に関する調査の概況」によると,昇給率を基にしています。

この昇給率は平均1.6%であるので,1年目の給料に1.016倍しています。

2年目からのボーナスは,夏冬ともに満額支給になりますので,年4か月分として計算しています。

学歴①月給[万円]②ボーナス(夏)[万円]
(2ヶ月分)
③ボーナス(冬)[万円]
(2か月分)
④年収[万円]
(=①×12+②+③)
大学院卒24.2748.5448.54388.32
大学卒21.3642.7142.71341.74


3. 平均の年収アップ率

1年目と2年目の平均年収の結果のまとめは以下の表の通りです。

年収UP額は,大学院卒で約42万円,大学卒で約37万円になります。
年収アップ率にすると,大学院卒・大学卒ともに約12%になります。

学歴①月給UP額[万円]②ボーナスUP額
(夏冬合計)[万円]
③年収UP額[万円]
(=①×12+②)
大学院卒0.3837.3441.90
大学卒0.3432.8736.95


2年目の月給は,1年目と比べてほとんど変わっていないので,年収UPは実感しにくいと思います。
ただ,ボーナスが1年目の夏は少ないことから,総合的に年収は約12%上がっています。

サラリーマンは,ボーナスで稼ぐんだなぁと実感する結果ですね。

4. 筆者の入社1年目の年収

筆者は,日経平均採用企業のメーカーで働いています。日経平均採用企業が見たい方はこちらからどうぞ。

筆者の年収は,以下の表の通り,381.1万円でした。
(注)この計算には,残業代を加味していません。

大学院卒の1年目の平均年収は,約350万円でしたので,筆者は平均より多くもらっていました。
この理由は,ボーナスです。

筆者の会社は,月給は平均よりも少ないですが,夏冬のボーナスが平均より多くもらえたので,年収が平均以上になりました。

つまり,サラリーマンの年収は,ボーナスで決まってきそうです。

学歴①月給[万円]②ボーナス(夏)[万円]③ボーナス(冬)[万円]④年収[万円]
(=①×12+②+③)
大学院卒(筆者)23.7028.9067.80381.10
大学院卒(平均)23.8911.9647.78346.42


5. 筆者の入社2年目の年収

筆者の入社2年目の年収は以下の表の通り,425万円でした。
(注)この計算には,残業代を加味していません。

大学院卒の2年目の平均年収は,約390万円でしたので,筆者は平均より多くもらっていました。
この理由もボーナスにあります。

夏と冬でボーナスが違うのは,個人成績によって多少上下するからです。
つまり,筆者は冬は夏よりいい評価をもらえたことになりますね。

学歴①月給[万円]②ボーナス(夏)[万円]③ボーナス(冬)[万円]④年収[万円]
(=①×12+②+③)
大学院卒(筆者)24.0067.8069.20425.00
大学院卒(平均)24.2748.5448.54388.32


6. 筆者の年収アップ率

筆者の1年目と2年目の年収の結果のまとめは以下の表の通りです。

年収UP額は,約44万円になります。
年収アップ率にすると,約11.5%になります。

年収UP額は,ほぼ平均という結果でした。

月給UP額は,3千円ということで平均より低いですね(´;ω;`)

固定給が低く,ボーナスが高いのは個人的にはあまりよくないと思います。
それは,ボーナスは業績によって年々変動しますので,ボーナス下がると,年収もすごく下がるからです。

学歴①月給UP額[万円]②ボーナスUP額
(夏冬合計)[万円]
③年収UP額[万円]
(=①×12+②)
大学院卒(筆者)0.3040.3043.90
大学院卒(平均)0.3837.3441.90


7. まとめ

入社1年目の平均年収は,約350万円

入社2年目の平均年収は,約390万円

筆者の入社1年目の年収は,約381万円

筆者の入社2年目の年収は,425万円

という結果でした。この計算には,残業代が含まれていませんので,残業量によって上記の額にプラスされます。

この記事を読んでくださった方も自身の勤務先(就職・転職希望先)がどのくらいの昇給率なのかを確認してみてはいかがでしょうか?

もし,平均よりすべて低いのであれば,就職を考え直すキッカケになるかもしれません。

一般にITエンジニアは,年収が高いです。未経験でもITエンジニアになれる可能性はあります。
興味ある方は,下記をチェックしてみてください。

この記事が皆さんの一助となれば幸いです。

/namihei

-就職・転職

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

関連記事はありませんでした

Profile

このサイトの管理者のnamiheiです。

社会人3年目の新米サラリーマン。

職業:電気設計者

主な資格:
 ・簿記2級
 ・エネルギー管理士
 ・CEFR B2レベル

自粛期間中にPC1台でできるブログに興味を示し,このブログを始めました。

私は英語にはまっており,オンライン英会話を毎日やっています。
このブログでは,理系大学院を出た私が勉強や私生活のことを中心に情報を発信していきます。